60年代アメリカの香り
「モータウンビート」ってご存知ですか?
1960年代に一大ムーブメントを巻き起こしたアメリカの「モータウン・レコード」というレコード会社が発表した楽曲に、多く使用されていたビートのことです。
具体的にはベースの「ダッダッダー ダッダッダダー (ダー)」というフレーズ。そして2拍目と4拍目に強くアクセントが入るドラムが特徴的です。
プリンセス・プリンセス『DIAMONDS』や広末涼子『MajiでKoiする5秒前』あたりが有名ですね。アイドルソングで言えば、AKB48『涙のシーソーゲーム』なんてPVまで当時のオマージュです。
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このビートを使用すると自然と心が弾んで、ウッキウキになれるんですよ。リズムって不思議。
高らかにポジティブシンキング
で、本題のこの曲。
ここまで「モータウンビート」を紹介しておいて、なんと典型的な「モータウンビート」楽曲というわけではないんですが(笑)、モータウンのエッセンスをふんだんに使った楽曲となっています。
1曲目の『ザ☆ピ~ス!』の幸福感そのままに、ウキウキビートに突入する流れが最高にハッピーですね。
1番Aメロ
ハッピー しちゃおうよ
ラッキー 呼び込もう
全部 心の持ちよう
絶対“いいことある” “いいことある”
思い込めばなりそうじゃん!
早すぎた「引き寄せの法則」みたいな歌詞ですが、『ザ☆ピ~ス!』を聴いて“日常の小さな幸せ”に気づいた後にこの曲があることで、前向きすぎる歌詞もすんなりと心に入ってきます。
明るい歌詞がモータウンビートに絶妙にマッチしていますね。
1番サビ
明日を指差し 夢を抱いて
輝く未来を 築き上げよう
自分を信じて強く生きよう
生まれ変わるような 記念の瞬間
指を差す振り付けが可愛いサビ。
なんと言っても<生まれ変わるような 記念の瞬間>というフレーズが最高ですよね。
人生の様々なシーンで落ち込むことってあると思うんですよ。人間ですから。「失恋」だったり、「仕事でのミス」だったり、「あ!家の鍵閉め忘れた!」なんて小さなことだったり。
そんな日常のシーンをポジティブな気持ちに変換する魔法の言葉が、<生まれ変わるような 記念の瞬間>です。マイナスな出来事を、ただ「切り替えて頑張ろう」と持っていくのではなく「記念の瞬間」にしてしまうというね。
「記念の瞬間」に変換して考えるだけで、その出来事がとても愛おしいものになると思いませんか?
私はこの曲を聴いて、なんだか俵万智さんの『サラダ記念日』を連想しました。
日常のシーンを「記念の瞬間」と命名する、なんでもないことに名前を付けてくれることでこんなにも人生が豊かになり、前向きに生きていけるのだと教えてくれる名曲です。
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