多幸感 < 無敵感
ハロプロらしからぬ正統派美少女集団・スマイレージから紆余曲折を経て、うちら最強オラオラJK集団(JKじゃないメンバーもいるよ)となったアンジュルム。
本楽曲『私、ちょいとかわいい裏番長』自体はスマイレージ時代の曲(「寒いね。」cw)ですが、個人的には今のアンジュルムにガッチリとハマった、もはや今のアンジュルムのために作られたような名曲だと思っています。
さて、近年のハロプロを楽しむキーワードの一つとして「多幸感」が挙げられます。
こんな具合に↓
本来の意味はド○ッグでキマっちゃってハイになってる状態を表す単語みたいですが、ヲタ界隈では「心がほっこりする感じ」「圧倒的なハッピー感」的な意味合いで使われています。
ハロメン同士のイチャつきを見たり楽曲を聴いて、その幸福感で絶頂を迎えそうな感覚を「多幸感」と表現しているわけです。
アンジュルムにも当然「多幸感」を感じるわけですが、私はそれ以上に「無敵感」を感じるわけです。
与えられた楽曲の影響なのか、メンバーのキャラクターなのか、その相乗効果なのか、ここのところライブパフォーマンスを観た後に出る感想が「勝てない…」なんですよ。
なんなんでしょう。「すごい」「上手い」「カッコいい」をすっ飛ばして「勝てない…」になってしまうんですよ。別になんの勝負もしてないんですけどね。だから問答無用で「無敵」なんですよ。
その「無敵感」を全身で浴びることができるのが、本楽曲です。
画像出典:ROCK IN JAPAN FES.2017 室田瑞希 | アンジュルム メンバー オフィシャルブログ Powered by Ameba
左右ギターが遊び散らかす
初っ端からGLAY『ビリビリクラッシュメン』を彷彿とさせるゴリゴリギターが空間を切り裂き、キックの音が「ドン・ドン・ドン・ドン」と入ってきて、さぁどう展開する?と身構えていたら
………………………………………「番長!」
…ん?
確かに言いましたね、「番長」って。
うん、ダサい。
でもいいんだ、ハロプロとメタルにダサいは褒め言葉だからね。
1番Aメロ
普段はカワイ子ぶっても
心じゃ気合い入ってる
彼の事が 好きでたまんないけど
本音が出せない
“普段はカワイ子ぶっている”と正直に白状してくれるところは素直な女の子ですが、彼の前ではなかなか素直になれないご様子。
右チャンネルではギターがズチャズチャとブラッシング、左チャンネルではこれまたギターがバッキングと忙しいっすね。
A2メロに入ると左チャンネルではそのままバッキングが続きますが、右が我慢できなくなってメロを弾き出しましたよ。せっかちですね。
Bメロに入っても右は好き勝手やってますね。なら俺も好きにやらせてもらうぜって感じで左もピッキングハーモニクスなんてやり出しちゃってまぁ。
両サイドのギターに耳を澄ましているだけでも、ギター同士が会話しているみたいで楽しいです。
「すみません…」としか言えないサビ
そんじょそこらの女じゃないわ
私の愛を軽く見るな
ちょっとやそっとじゃへこたれない
浮気するならカッコよくどうぞ
「私は取り柄もない普通の女の子だけど、彼を好きな気持ちだけは誰にも負けない!」的な歌は数あれど、「いやまず大前提として私、普通の子とは違うんで」と言ってのける大胆さ。
なぜ前者の歌詞の方が多いのかと言えば、ひとえに共感を呼びやすいからでしょう。自分に絶対の自信を持っている人間の方が少ないですからね。
そんな中、共感なんて完全無視。
でもその通りじゃないですか?
熾烈なオーディションをくぐり抜け、青春と呼ばれる時代を投げ売って、何千何万というオーディエンスを沸かせる彼女達はどう考えても<そんじょそこらの女>じゃないですよ!その説得力たるやもう!
「ロマン」の対義語って?
男にゃ男のロマンもあろう
女にゃ女の都合もある
2サビのラストのフレーズなんですが、ほんと上手い言い回しを考えるものですわ。
「ロマン」の対になる言葉として「都合」ですよ。
他にもっと適した単語がないか小一時間考えてみましたがやっぱ「都合」がしっくりくるんだよな〜。「まったく夢見てんじゃないよ!」って雰囲気というかね。
からの、
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワ
ちょいカワぁああ(迫真)
絶妙にきしょい声色に笑う。
つんく♂お墨付きのライブ定番曲
ライブのテーマ曲のイメージで作り上げました。なのでツアーでも大活躍!すごく盛り上がる曲です。今後も良い場面で登場すると思います。大事にしてくださいね!
つんく♂先生もライナーノーツにて上記のように仰っている通り、今やライブの起爆剤となる楽曲に育ちました。
照れと頭に浮かんだクエスチョンマークは投げ捨てて「番長!!!」「ちょいカワ!!!」と大声で叫びましょう!