センターになるべき声質
小さな恋の歌、2曲目は安倍なつみのソロ曲『男友達』です。
あまりにも無骨なタイトル。
対して歌われるのは、あまりにも甘酸っぱい恋の歌です。
1番サビ
男の友達がいる
恋愛にはならない二人
買い物や映画だって
楽しく出来ちゃう関係
カッティングも交えた爽やかなギターサウンドのイントロ。ハネたリズムが楽しげな雰囲気を作り出しています。
サビで始まる構成が印象的です。ここから物語がどう展開するのか気になりますね。
なっちの歌声もいいですよね。感覚的なんですけど“ヒロイン”って声をしてると思うんですよ。明るさの中に切なさがある声質と言いますか。好きだなぁ。
サビ前に<優しい男友達>って歌詞があるんですが、これ「男友達」と書いて「男友達(やつ)」と読むんですよね。当然聴くだけじゃ分からないんですけど、これを< 優しいやつ >にするのと<優しい男友達(やつ)>にするので、ニュアンスがだいぶ変わるんですよね。
特に、2番以降の歌詞を聴くとね…。
1番では、仲のいい男友達との楽しい日常で幕を閉じます。
問題は2番からですよ。
2番Bメロ
いつものように話してると
急にまじめに
彼女が出来そうなんだと
話し始めた
モーニング娘。が黄金期を迎えた頃は、「うたばん」「HEY!HEY!HEY!」など音楽バラエティー全盛期。そこでのライブシーンは、だいたいが1コーラス。そのためシングルでは、1番だけで伝わる分かりやすい歌詞が求められた時代でした。
なので2番から展開するこの歌詞は、アルバム曲ならではの楽曲と言えるでしょう。
2番サビ
アイツに彼女ができる
「おめでとう!」って言ってるけど
笑顔とか作ってる
なんだろう?おかしな感覚
甘酸っぱぺぇぇぇぇぇええええ!!
好きじゃん!絶対好きじゃん!
男友達のこと絶対好きじゃ~ん!!!
後に生まれるスマイレージの大名曲『ぁまのじゃく』に通じる世界観ですね。“明るいサウンドに切ない歌詞”というロックの定番を盛り込んだ名曲です。
またこの曲。真偽不明の噂がありまして。
いろいろあったが「男友達」は
まことに結婚することを報告されたつんくが
その日の晩に書き上げた曲だってことを
忘れないで欲しい
ネットのコピペとしてハロヲタ界隈では有名なんですが、ソースが見つからないので本当なのかどうか分からないんです。ソース知っている方がいたら教えてほしいです。
でもつんく♂ならありえるかもなと思っちゃうんですよね。
まぁ、ホモ臭いですけど。
ちなみに、シャ乱Qにつんく♂作詞の『女友達』という曲がありまして。
『男友達』と比較して聴くのも楽しいですよ。
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