モーニング娘。「ロマンスに目覚める妄想女子の歌」よ、全JKに届け

モーニング娘。「ロマンスに目覚める妄想女子の歌」よ、全JKに届け

「あ、これ私の歌じゃん!」って感覚

 

地味~に反抗期を迎えちゃってるけど、上昇志向でもあるので、上に上には行きたいんだけども、でも恋もしたくって。恋にたくさん憧れるけど、毎日毎日の面倒に追われちゃってる、そんな女の子の日常を歌詞にしました。

 

作詞作曲を担当したつんく♂先生のライナーノーツより抜粋です。

 

モーニング娘。15枚目のアルバム『⑮ Thank you, too』に収録されている本楽曲。アルバム内容発表の段階から、つんく♂曲比重が多めということで期待値が高かった本アルバムの中でも、とりわけ人気が高いのがこの曲です。

 

デジタリックな音色で刻まれるシャッフルビートが気持ち良いライブの起爆剤となる曲に育ちました。

 

1番Aメロ

つまらない 笑えない
あれもこれも確認が必要?
もうすぐ 大人よ
恋をするのに書類がいるの?

 

思春期といえばルールやら支配やら“自分を縛るもの”に敏感なお年頃。そして今も「恋愛リアリティーショー」とやらが流行っているところを見ると、今どきの乙女たちにとっても1番の関心事といえばやっぱり恋なんでしょうね。

 

「大人って私達の恋愛にも口出ししてくるわけ?むかつく!」といった気持ちが表れているAメロです。

 

あれ?作者ゴリゴリのおっさんのはずなんだけどなぁ。

 

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画像出典:モーニング娘。10期・石田亜佑美「名前が変わっても私たち10人は変わらない。」

 

1番Bメロ

もっと目立ちたい もっと騒ぎたい
もっと主張したい もっともっともっと
ほら 地味になっていくわ

 

これ、ワガママ言っているわけじゃなくて現状に対して“危機感”を持っているフレーズなんですよね。

 

歌詞から推測するに年頃としてはJKくらいでしょうか。「JK=うちら最強」なので、そんな最強の時代がフラストレーションを溜めたまま過ぎていってしまうことに危機感を感じていて、「私を束縛しないで!」って気持ちが溢れている印象です。

 

1番Cメロ

世界を見渡すけど
日本てやっぱりすごくない!?
ダイエットするよりも 中身鍛えて
愚痴愚痴言うエナジー
違うことに使わねば

 

恐らく『YOUは何しに日本へ?』とか『世界が驚いたニッポン! スゴ~イデスネ!!視察団』あたりを見ていて思ったんでしょう。「やべ日本ぱねぇ」って。

そこで考えたわけですよ、「こんな素晴らしい国に生まれたのに何文句ばっかいってんだろアタシ!てへぺろ」って。めちゃめちゃ単純でめちゃめちゃポジティブ!かわいい!

 

1番サビ

抱きしめた後に口付けて
逃げるから その後すぐに追いかけて
ロマンスに目覚める 妄想女子の歌

 

ポジティブになったと思ったら突然の妄想ッ!前向きになって全てが好転しだし、イケてる彼氏をゲットしたところまで妄想が進展したと捉えれば良いのかッ!そしてなんだこの乙女心ッ!男には全然分からないッ!

 

A・Bメロとリズムが強調されたトラックでしたが、このフレーズでは一気にリズムパートが抜かれています。その結果、漫画で言うところの吹き出しがホワンホワンホワンと出ているような幻想的な雰囲気を作り出し、“妄想感”(なんだこの単語)がすごく表されていますね。

 

どうでしょうか。全JKが「あ、これ私の歌じゃん!」となるような共感性のある歌に仕上がっているのではないでしょうか。<抱きしめた後に口付けて> のパートをカラオケで取り合っているような微笑ましい光景とか浮かんできませんか?

 

 

 

もうJKになりたい。

 

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