日本を席巻したダンスチューン
『LOVEマシーン』と双璧をなすモーニング娘。の代表曲です。
こぎみのいいドラムから故・U.M.E.D.Y氏の謎ラップが炸裂するイントロ。間奏でも長尺ラップが炸裂するので裏タイトルは『ラップレボリューション21』で決定です。
このイントロもJ-POPとしては挑戦的で。
イントロは「Aメロまでの助走」的な意味合いが強く、いかに気持ちよくAメロを迎えられるかが肝です。そのため、いい感じのメロディ、リフをあてがって曲の世界観に引き込むのが常套手段です。
対してこのイントロ、、、、踊らせる気しかねぇ。
大衆を先導するようなハンドクラップは、曲の世界に引き込むというよりは、曲の世界をリスナーと一緒に作り出させるような求心力を持ち、「ンボ ンボ ンボ ンボ」とオクターブを鳴らし続けるベースは、翻訳すると「踊れ」と言っています。
「まずお前が一緒に踊ることで恋愛革命がはじまるんだ!」と大声で叫んでいるようなイントロですね。
画像出典:モーニング娘。「恋愛レボリューション21」 | EPCE-5084 | 4942463508425 | Shopping | Billboard JAPAN
1番Aメロ
乾杯BABY!
紙コップで YEAH! いいじゃない
OH YES 気持ちが大事
飾りはBABY!
あるもので YEAH! IN THE NIGHT
OH YES アイデア勝負
シンコペーションで食い気味に入る<乾杯BABY!>から勢いよく始まるAメロ。韻を踏んで気持ち良いリズムを作りながらも、本当に言いたいメッセージである<気持ちが大事> <アイデア勝負>は韻を踏まないことで言葉が伝わりやすいように工夫されています。
かっちょいいグラスがなくっても、オシャレな装飾がなくっても気持ち1つで楽しめるよ!って歌ってるんですね。サビで歌ってもいいようなメッセージですが、ド頭で歌っちゃいます。だってこちとら宇宙規模の歌ですから。
宇宙と言えばBメロ。右チャンネルから聴こえる「ビヨ〜ン」「ミョミョ〜ン」みたいな音色が、宇宙感(なんだこの言葉)を漂わせています。
そして超超超有名フレーズ<超超超いい感じ>連呼ゾーンに突入です。
同じフレーズの繰り返しというのはキャッチーにはなりますが、一方で単調になりやすく、飽きられてしまうという恐れがあります。
そこで一工夫。1フレーズごとに歌う人数を増やしていくというギミックを加えることで変化を生み、飽きられないようにしているんですね。なんかカラオケでもキャッキャ言いながら一人づつ加わって歌ってる画も浮かぶじゃないですか。
このフレーズには、こんな逸話も↓
ホトトギス…?
サビ
恋もして(Woo Baby)
仕事して(Woo Baby)
歴史きざんだ地球
泣いちゃった
腹へった
LOVE REVOLUTION 21
こう書いてみると、とても言葉数が少ない印象ですね。そして使われている言葉も特にこった印象もありません。でも、なんとも行間のあるフレーズだと思いませんか。
その行間を作り出しているのが、<歴史きざんだ地球>のワンフレーズです。
恋して、仕事して、泣いて、腹へって…。誰でも経験する日常を歌っています。その中に、本フレーズが入ることで「こんな自分の人生も“歴史”と呼んでいいんだな」なんて思ったり、「こんな日常が地球に住む人の数だけあるんだよな」なんて思っちゃったり。
誰にでもある日常を歌うことで、“自分の歌”にしたかと思ったら、気づいたら自分以外の全ての人を想うような歌になっているという驚き…。
このサビだけで自分の中に“革命”が起こったような感覚です。
…ん?
まさか、これがLOVE REVOLUTION…?
「全てを愛そうぜ!」ということですかね。
落ちサビ
この星は
美しい
2人出会った地球
全てを愛せそうとは言いましたが、やっぱり大事なのは愛する人。
愛する人と出会えたからこそ、出会えた環境全てを愛せるということもありますよね。
そんなもんですよ、人間。
ライブでの
「この星は~♪\(^o^)/なっち\(^o^)/」
「美しい~♪\(^o^)/ごっちん\(^o^)/」
は圧巻です。
大きな愛を歌ったモーニング娘。の代表曲にふさわしい1曲です。
→ 次の曲:なんにも言わずにI LOVE YOU』
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