めろん畑a go go「イカすぜIDOL」
アイドルとは「フォーマット」であり、自らアイドルと名乗ってしまえば別に何をやってもいいし、音楽性だって当然自由なのだが、まさかダーティーで男臭いロカビリー、サイコビリーを標榜するアイドルが出てくるとは。
そんなイカれたグループが、2016年結成のめろん畑a go goだ。
『イカすぜIDOL』なんてタイトルをつけちゃう時点でもうイカしてるが、楽曲はもっとイカしてる。冒頭からスカッと乾いたドラムとブリッブリのベースが引っ張る本格的なロカビリーサウンドだが、シンセの使い方や音色でしっかりと現代的にアップデートされている。
歌詞もさすがはロカビリーといった男前っぷり。
どうしようのねえ言葉考えてた
ヲタクの溜め息なんか便所に流しちまった
悪い噂耳にしたぜ What’s wana daddy
ラジオボイス風の加工やセリフ、シャウトなど小技も効いている。吐き捨てるような歌唱もキマってるが、やはり女の子が歌っているという違和感が面白く、唯一無二なオリジナリティとなっている。
サイコビリー感のあるゴシックホラー調のPVでは、さすがはアイドルといった具合のちゃんと可愛い姿も見せてくれる。
こんなめちゃくちゃでもアイドルなら許される。これだからアイドルは最高なんだよ。
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