出典:Amazon | ヘイズ – HAPPEN (7th EP) Album [韓国盤] | HEIZE | アジアンポップ | 音楽
邦楽、洋楽、K-POP、はたまたロック、ヒップホップ、メタル、アイドル関係なく、「おっ!」っと思ったり、「ん?」と思ったりした新曲についてゆる~く感想を。
HEIZE『HAPPEN』
断言します。2021年はHEIZEの年になります!!!
ということで、現時点での個人的2021年No.1ソング『HAPPEN』がとんでもなくいい。同名のアルバムも全曲素晴らしい。
ラッパーとして世に出た彼女だが、もともとボースティングバチバチのマッチョなスタイルではなく、歌とラップの中間のようなメロウなフロウを得意とするタイプ。最近はがっつり歌モノのバラードもあり、シンガーとしての魅力を遺憾なく発揮している。
いや~それにしてもいい。どこかケルトっぽさも感じる、異国情緒のあるメインメロディ。BPMを落として3拍子にしたら、そのままRPGのフィールド音楽にもできそうだが、メインメロディ以外の今風なメロディやシャレオツなカッティングギターと混ざり合うことで、古代と現代が混ざりあったような、なんとも幻想的で不思議な世界に連れて行ってくれる。
“運命と偶然”について考えを巡らしながら、自分の内へ内へと向かっていくような歌詞。天秤のように上下する感情とリンクするように、メインメロディが顔を出しては消えて、顔を出しては消えてを小刻みに繰り返していく。
印象的なベースラインやハンドクラップは生き生きとしたグルーヴを作り出すが、頻繁に被せられるコーラスやアコースティックギターは逆に神秘的な雰囲気を演出する。真逆の効果を与えるはずのアレンジが、メロディによって見事に調和されている。
正確にはこのメロディのためにアレンジされたはずだが、そんな風に感じてしまうほど、このメロディは美しく、儚く、強い。
正直奥深すぎて、まだ自分の中でこの曲を消化しきれていない。まだまだ聴くたびに新たな発見がある。
もう大名曲というしかない。あっぱれ。好き。
もう一度言います。
2021年は、HEIZEの年になります!!!!
Juice=Juice『DOWN TOWN』
ハロプロはファンクラブ会員になっているほどガチ勢なんだけども、最近のハローの新曲はどのグループもあまり琴線に触れず、なんだかなぁという感じだった。
そんな中で久々に「おっ!」と思ったのが本楽曲。といっても山下達郎の所属したシュガー・ベイブのカバー曲なんだけども。
ハローとカバー曲というのは割と昔からよくある組み合わせで、モーニング娘。もカバーアルバムを出していたり、ボスのつんく♂だってThe Beatlesのカバーアルバムを出している。当人のjuice=juiceも最近KANのカバー曲を出した。
昨今の世界的なシティ・ポップブームを背景に、元祖シティ・ポップとも言われるシュガー・ベイブの代表曲をカバーしたという流れだが、これがまたなんともJuice=Juiceにハマっている。彼女たちのために作られた曲みたいだ。
シンセサウンドを取り入れて、現代風かつハロー風にリアレンジされており、(アンジュルムにはない)上品さを持ち合わせている彼女たちにピッタリなサウンドで、その魅力が何十倍にもなって発揮されている。
かなともの歌声が入ると締まるな~。まなかんカワイイな~。うえむ~はどこまでキレイになるのかな~。れいれいはマジでJuice入ってくれて良かったなぁ~。まなかんカワイイな~。
エースの佳林ちゃんが卒業して、高木さんの一件があって、なんだか暗雲が立ち込めていたJuice=Juiceだけども、これまでのハローにはない(アンジュルムにもない)スタイリッシュさがあり、ハローらしい高い歌唱力もある最強グループなので、ただただ今後も楽しみだ。
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L’Arc~en~Ciel『ミライ』
やっとラルクの新曲が出たよ!
たま~にライブやって、たま~に新曲出して、なんだか冨樫義博みたいな働き方をしているL’Arc~en~Ciel。
現在の各メンバーのソロ活動といえば、hydeは洋楽志向のハード路線を邁進中で、tetsuyaはソロとして配信ライブも積極的に行っている。kenは自身の音楽活動はストップし、後輩バンドのプロデュースを行い、yukihiroは自身のソロプロジェクト・acid androidで活動中だ。
各自の音楽的欲求をソロ活動で満たして、たまにラルクでお祭り騒ぎといったペースが、彼らには合っているのかもしれない。
そんな中でのラルクの新曲は、もうどこをどう切り取ってもラルクといった感じで、感想といえば「あぁ、ラルクだ♡」以外ないっちゃない。
シンセのフレーズが印象的な点はラルクとしては珍しい部類だが、メロディに歌詞、そしてtetsuyaのコーラスワークなんかThe・ラルク。笑っちゃうくらいL’Arc~en~Cielをしてくれている。
とはいえ、全然活動してくれなくて時折解散説も流れてしまうくらい、ファンをやきもきさせている彼らが「未来」を歌うというのは、コロナ禍を意識した意味以上に意味深いことなのかもしれない。
30周年という長い歴史の中で、ヴィジュアルから音楽性まで様々な変化を見せてくたラルク。初期のようなダークで耽美で神秘的な楽曲はもう作らないかもしれないけど、おっさんになったラルクがどんな音楽を聴かせてくれるのか、まだまだ楽しみでしょうがない。
何年でも待ちますよ!
(sic)boy『爆撃機』
自身のヒーローにL’Arc~en~Cielのhydeを挙げ、メタル、V系、オルタナなど様々なロックをバックボーンに持ちながら、ラッパーとして活躍する異色のアーティスト。(sic)のカッコは、slipknotの曲名が由来かな。
ということで、V系で音楽好きになり、彼と似たような音楽を聴き漁ってきた私にとっては大好物な要素がたっぷりつまった本楽曲。
まず見てよ、このメイク!衣装!90年代V系じゃん!DIRじゃん!清春じゃん!ほか色々じゃん!
ロカビリーちっくなブリッブリのベースにギターが乗って作り上げられたシャッフルビートに、吐き捨てるように歌われる退廃的で破滅的な歌詞が厨二心をわしづかみにする。
<四角い空だった?>という歌詞は、hideの名曲『ピンクスパイダー』の<小さな世界 四角いと思っていた>のオマージュかな。
「爆撃機」「犯罪者」「退廃的脳内」「吸血鬼」など固い日本語を小気味よい英単語と組み合わせて歌うことで、キレイにメロディにはめ込みながらも、言葉としては耳に残るという上手さも光る。
ってか言葉のチョイスがもう絶対V系やらゴシックやらそれ系好きな人のチョイス。調べてみたら、この方妖怪も好きなんだって。分かるよ。分かる。多分、民間伝承とかも好きでしょ?分かるよ。
(sic)boyさん、あなたはもっと売れます!確実に!
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