出典:BTS待望の新曲「Butter」リリース「グラミー賞にもう一度挑戦したい」
邦楽、洋楽、K-POP、はたまたロック、ヒップホップ、メタル、アイドル関係なく、「おっ!」っと思ったり、「ん?」と思ったりした新曲についてゆる~く感想を。
BTS『Butter』
“全世界待望”
この言葉がいま世界で一番相応しいアーティストであるBTSの新曲。惜しくもグラミー賞の受賞は逃したものの、2020年を象徴する楽曲としてコロナ禍の世界を明るく照らした『Dynamite』の路線を踏襲するディスコポップだ。
彼らは世界から注目されているという現状をしっかりと意識していて、ティーンの代弁者かつ見本であろうという責任感すらも背負いながら活動している様がたまらなくカッコいい。一つひとつの活動や発言から、そんな高い意識をビシバシ感じる。そしてコンスタントに作品も発表している点も素晴らしい。
本作も世界というマーケットを意識したであろう全編英詩。“若者の洋楽離れ”が叫ばれる日本でも、「メンバーがカッコいい!」というきっかけでもも構わないからティーン時代に日本語以外の言語(もちろん韓国語も)の音楽に触れることで、きっとその後の音楽人生は豊かになっていくはずだ。
ダンスもしっかりと随所に真似したくなるようなキャッチーなパートを組み込んでいて、もう「流石です」の一言。あとジョングク爆イケボンバー。BTSの天下はしばらく続くだろうということを確信させてくれた新曲だった。ぜひ次はグラミー賞受賞をしてほしいね。
<関連記事>
aespa『NEXT LEVEL』
東方神起、少女時代、SHINee、EXO…。などなど、もはや“K-POP”そのものといっても過言ではないSMエンターテイメントから、Red Velvet以来のガールズグループということで、鳴り物入りで鮮烈なデビューを飾ったaespa。
その新曲が本楽曲なのだが、映画「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」OSTのカバー曲となっている。もちろんオリジナル要素も多く含まれるただのカバー曲ではないのだが、「いや別にオリジナル曲でよかったんじゃね?」というのが本音。
正直1stシングルである『Black Mamba』はそこまで好きな楽曲ではなかった。音楽的な新しさは特に感じなかったし、天下のSMの新人グループとしてハードルが上がりまくっていただけに、個人的には期待はずれといった感じだった。
次曲『Foever』についても、カバー曲だし、可愛い系だし、“イメージ作り”を行っていかなければならない活動初期にも関わらず、路線バラバラだしなんだかな~という印象だ。
本楽曲についても、またまたカバー曲だし、過去2作よりは楽曲としては好みなタイプだけど、謎のアバター設定は正直良くわからないし、あまり楽曲や活動の中で機能している気がしていない。う~ん。
一方で、コモディティ化が進みつつある(進みきってる?)K-POP市場において、過剰なまでに作り込まれた世界観やぶっとんだ設定は他グループと差別化を図れていて楽しいところではあるし、SMの圧倒的な資本力を持ってすれば、音楽・映像などなど様々な媒体を通して我々にaespaという世界を見せてくれるだろうという期待もある。
チャート上では好成績を残しているが、いま一歩まだ何かが足りていない印象のaespa。きっとコンセプト・アルバムになるであろうと睨んでいる今後のフルアルバムに期待。
宇宙少女『UNNATURAL』
東方神起だの少女時代だの公園少女だの今月の少女だの、韓国式のグループ名はよく分からないが、こちらは地球を飛び出して宇宙少女である。
ダンスにラップにガールクラッシュにと、似たような楽曲が蔓延っているK-POPガールズグループにおいて、かなりメロディに力を入れている印象がある宇宙少女。私大好きなんですけども、新曲も最高に良かった。
“全メロがサビ”とでも言うかのように、印象的なメロディのオンパレードなのだが、それら全てのメロディが突き抜けるサビへのプレリュードになっている。匠の技。素晴らしい。
Aメロ→Bメロ→Cメロまでいってからのサビ。Cメロでビートのイン/アウトを巧みに使い分け、サビで爆発。ラップパートもあり、複雑なメロも多いにもかかわらず、タイトルは『UNNATURAL』だが、最後までナチュラルに聴かせてくれる見事な構成だ。
ラストのユニゾンパートのカタルシスもエグい。ビルドアップからのドロップで踊り散らかすのも好きだけど、最後に勝つのは良いメロディだということを宇宙少女は教えてくれている気がする。
fromis_9『WE GO』
顔面つよつよ集団・fromis_9から新曲が届いた。
個人的にfromis_9の楽曲は、初聴ではそこまで印象に残らないことが多いのだが、なぜかまた聴きたくなって、聴けば聴くほどハマっていくパターンが多い。
前曲『Feel Good (SECRET CODE)』もこのパターンだった。派手なサビもどぎついドロップもなく、割と“薄味”に作られている印象を受けたが、実はこれは“薄味”ではなく、この上なく“上品”に作られた音作りだと気づいた時にハマってしまった。
本楽曲においても同じで、あくまでも“上品”に作られた音の上で彼女たちの旅に対するウキウキワクワクが歌われている。適度に軽いキックの音色は高揚感を駆り立てるし、目立ちすぎず、かといって決して地味ではないベースが自然に身体を踊らせる。
『Feel Good (SECRET CODE)』にも出現する、上品路線を象徴するようなシャレオツなカッティングギターは曲のイメージを印象づけ、彼女たちの魅力を何倍にも増幅させている。
音作りは“上品”だが、作るのがめんどくさそうなMVで弾ける彼女たちは、ただただクソ可愛い。否が応でも盛り上がる2段階で構成されたサビは、ダンスが付くことで、、えーとクソ可愛い。
この夏ヘビロテ確定のサマーチューンだ。
ジャンルごとリンクまとめ
・「ハロプロ」に関する記事一覧
・「私立恵比寿中学」に関する記事一覧
・「K-POP」に関する記事一覧
・「その他アイドル」に関する記事一覧
・「バンド/アーティスト」に関する記事一覧