人生を変えた楽曲たち
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といった経緯で見事にK-POPの虜になった私。では具体的にどんな楽曲に触れてハマっていったのかについて書いていきたい。
でもその前に。この時期、というかここ数年ずっと探していた音楽性があった。色々と検索したり、類似ジャンルの名盤と呼ばれるものをあたってみたりしたがどうも見つけられなかった。
それは「The ProdigyにEDM的要素を足しつつもパリピ感をなくしてブチ上がれる感じ」の音楽だ。なんとなく伝わると思うのだが、どうだろうか。
The Prodigyと言えば、テクノ/エレクトロというジャンルに属しながらも、ロック的なダイナミズムと妖艶さを持ち合わせた唯一無二のアーティストだ。
私が求めていたのは、彼らのような破壊力とオリジナリティ、巧みなメロディセンスを持つ音楽である。そして、EDM的なわかり易さでしっかりと踊らせる一方で、EDM特有のパリピ感を排除した音楽である。
別にアイドルソングで探していたわけではないのだが、なんとお隣の国で、見目麗しいアイドル達がそんな探していた音楽をやっていたのだ。ドルヲタとしてはいたれりつくせりである。
ここでは、私を「K-POP」の沼に引きずり込んだ楽曲を紹介する。
BLACKPINK『Kill This Love』
韓国のみならず、世界へとその人気を轟かせているBLACKPINK。その実力を改めて全世界に知らしめたのが本楽曲『Kill This Love』だ。
私としても彼女たちを知ったのがこの曲であり、今回紹介する中で唯一K-POPにハマる前から知っていた楽曲である。
初めて聴いたときにも「かっけえな」と思ったが、当時は「いやいやドロップ部分でラッパはもう古いだろ」という自分の中のK-POPを好きになってはいけない魂が邪魔をしてハマらないように努めたが、すみません、やっぱりクソかっこいいです。
サウンドもラップのフロウも欧米のトレンドをしっかりと消化し、4人組アイドルがバッキバキかつキャッチーなダンスでお届けすることでオリジナリティに昇華している。
各メンバーがそれぞれの個性を活かして個人パートを繋いでからの全員での<Let’s Kill This Love>は圧巻。ラッパの音色で昇天ですわ。
パートごとに変化をみせるビートや雰囲気の異なるメロディの応酬により、たった3分ちょいとは思えないほど濃密な音楽体験を与える名曲だ。
ド派手なMVはまじで日本なら映画1本くらい作れる予算かかってるんじゃねえかな。すげえ。
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TWICE『Dance The Night Away』
もはや説明不要。日本でも大人気のTWICE大先生。
日本語の違和感もあって『TT』はイマイチ良さが分からなかったが、虹プロのカバーで初めて本楽曲『Dance The Night Away』を聴いたときにはビビッときた。
本当にK-POPに関する知識がなかったので、まずこういったEDM的アプローチの楽曲があることに驚いた。だってKARAとか少女時代で自分のK-POP観が止まってたんだもん。
EDMといえば概ねDJがド派手なセットをバックに一人で煽って、観客が自由に踊るというスタイルだが、DJではなくアイドルがダンスをするとこんな感じになるんだな~と初めて知った。
MVのイメージ通り、まさに南国!といった雰囲気のトロピカルハウスっぽいチルいトラックが心地よく身体を揺らしてくれる。ブレイク部分であるBメロから入るシンセが死ぬほどいい。ドロップの気持ちよさの半分はこのシンセのおかげだ。
あと韓国語ってなんかハイハット的というか軽さがあるというか、とても本楽曲の空気感にあっている。拗音や促音が多いのだろうか。英語でも日本語でもこの気持ちよさは出せない。言語としての面白さも教えてもらった曲だ。
そしてメンバーがハチャメチャに可愛いことも教えてもらった。ダヒョン推しです。
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ITZY『DALLA DALLA』
こちらも虹プロで知った曲。
何人もの参加者がカバーしていたため「た~らた~らイエー」というフレーズが耳から離れなくなり、本家を見てあまりのカッコよさと可愛さに撃ち抜かれ無事、沼へ。
TWICEから4年ぶりにJYPから放たれる女性アイドルグループということで、結成時から高い注目を集めていた(らしい)ITZY。これでITZY(イッジ)と読みます。
そんな高い期待に余裕で応えたのがこのデビュー曲『DALLA DALLA』だ。「私は他の人とは違うのよ」というHIP HOP的なボースティングをぶちかますガールクラッシュな楽曲である。
個人的にITZYは、前出の2組を足して2で割ったような方向性で作られたグループなのだと考えている。
イントロから鳴り響く不穏なベースラインが楽曲を牽引していくダークなアレンジや、自分を全肯定していく“強い女像”はBLACKPINKを彷彿とさせるし、キャッチーなサビや時折挟まれる可愛さ全開パートや振り付けはTWICEの得意とするところだ。
つまり、最強だ。無敵だ。一番好きだ。
エレベーター到着時の「チン!」というベルの音や時計の「カチカチ」音など、楽曲に色を添える効果音が印象的に配置され、オリジナリティとキャッチーさを作り出している。
これ以外にも様々な音がコラージュのように散りばめられているイカれたトラックだ。ぜひ一度トラックだけに集中して聴いてみて欲しい。トべる。
そして、メンバーが全員かわいい。サランヘヨ。リュジン推しです。
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IZ*ONE『Violeta』
AKB48からオタクの道を歩みだしたので、もちろん存在は知っていたIZ*ONE。
段々と韓国人っぽくなっていく咲良たんや奈子ちゃんを寂しい気持ちで見ていた私だったが、こんな名曲を聴かせてくれるグループにいたなんて嬉しい限りだ。
サウンド、メロディ、歌声、メンバー、映像のどれをとっても美しい。特にサウンドは儚さと麗しさが同居していながらもちゃんとダンスミュージックになっていて自然に身体が動く。
バラードなら分かるが、ダンスミュージックというフォーマットでここまで美しい音像を作り出せることに驚愕した。ほかの曲も聴いてみたが、この“美しきダンスミュージック”がIZ*ONEの個性を作り出しているようだ。
最も印象的なのは、やはりドロップ直前に歌われる<넌 나의 비올레타(のん なえ びおるれた)>だろう。
<びおるれた>、つまり『Violeta』という言葉に乗せるメロディ史上この世で最も美しいでしょこれ。<のん なえ>部分のメロディ感が薄さとの対比でより美しさが際立っている。
美しいだけではなく、ラストのドロップ部分では<넌 나의 비올레타(のん なえ びおるれた)>に対して後半から儚い空気をつんざくようなハモリが加えられており、ちゃんとカタルシスを作り出す構成になっている。
しっかりとブチ上がれる楽曲だ。推しはチェウォンです。
MOMOLAND『I’m So Hot』
来日していた時に名前だけ入ってきていたMOMOLAND。
「桃」って入っていたので最初は日本のグループかと思っていたくらいK-POP知識がなかったのだが、当時の自分をぶん殴ってやりたい気分だ。
間抜けで気が抜けたメインフレーズが作り出す圧倒的な中毒性に殺られる本楽曲『I’m so hot』。灼熱の炎天下というよりは、ジメッと気だるい熱帯夜という雰囲気だ。
かっこよく音楽的な話をしたいのだが、そんなことより最初の<I’m so hot>でウインクが炸裂するショートの子が殺人的に可愛い。何だこの子は。俺はこんな子を知らずにドルヲタを名乗っていたのか。
と興奮していたら、なんとすでに脱退していた。俺は始まる前から終わっていたのだ。恐るべしK-POP。なにが。
ほとんど最初から最後までずっと鳴っているメインフレーズだが、そのおかげで“鳴っていないパート”に耳が引き寄せられる。
その“鳴っていないパート”で印象的なのが、Bメロだ。突如リズムが裏打ちになり、シャレオツなジャズピアノが入ってきて雰囲気がガラッと変わる。
ボーカルもファルセットを用いた美しい旋律に変化し、トラックと呼応するメロディになっている。これにより聴き手に緊張感を与え、次のドロップでの盛り上がりへの良いタメを作り出している。
そんでピストルダンスが可愛い。そんなネーミングなのかは知らんが、もう振り付けってこんなもんでいいんだな。2秒で真似できるし。楽しいし。可愛いし。
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終わりに
ということで、私をK-POP沼に引きずり込んだ犯人たちを紹介した。
音楽的に面白いことはもちろん、明らかに日本と金のかけ方が違うMVや楽曲ごとにメイクやら衣装やら髪型やら何もかもが違うメンバーの七変化も楽しめるので、ぜひ聴かず嫌いしている人にはK-POPも聴いてみて欲しい。
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