K-POPにハマってからだいたい1年くらい経ったので、特に好きな楽曲をゆる~く紹介していこうシリーズ。
自分がその楽曲を知った順なので、発売順関係なく、新しい曲も古い曲もごちゃまぜでお送りする。
BLACKPINK『DDU-DU DDU-DU』
現在のK-POP界において、男性アイドルの頂点がBTSなら、女性アイドルの頂点は間違いなくBLACKPINKだ。記録という記録を塗り替え続けて、世界的な人気を獲得し続けている。
その人気の源泉は「カワイイ」「カッコいい」「ROSEの太ももがたまらない」などなど色々とあるだろうが、やっぱり曲が良いのが大前提で。じゃあ「曲が良い」って何?って考えると、ここまで世界的に人気が広まったのはやっぱり「キャッチー」だったということなのだと思う。
「キャッチー」というと、ポップで明るくて分かりやすいというイメージだが、別に明るさとキャッチーさはイコールではない。重要なのはどれだけ“人の印象に残るか”ということであり、その意味で本楽曲はめちゃくちゃキャッチーな楽曲だ。
マシンガンをぶっ放すようなダンスに効果音のような歌詞。一発で目と耳に残る。
全然明るい曲じゃないし、ポップなサウンドではないけれど確実にキャッチーだ。メタル界でSlipknotが爆発的な人気を得たのも同じ理由だ。デスボイスにブラストビートだが、『People=Shit』連呼に異形の仮面だもん。忘れるわけないじゃん。
BLACKPINKは、女性アイドル界のSlipkontなんだよ。
BTS『Dope』
ワールドスターへと成長する前、イキリ期のBTSの楽曲。
「とにかくダンスを見せたい!」という意図を感じるMV。んでとにかくドロップ部分のダンスがすげぇ。ダンスなんてやったことないから技術的なことは分からんが、とにかく揃ってるし、トラックとの調和がバッチリでかっちょいい。
このトラックのためのダンスであり、このダンスのためのトラックという感じだ。
<響き渡るオレのダンスが答えだ>という歌詞もあるように、自信満々である。
スターになるために練習を積んできた自分たちを誇る“ザ・ボースティング”といった歌詞は、ヒップホップの定番スタイルだが、練習生という過酷なサバイバルを勝ち抜いてきたK-POPスターが歌う説得力は凄い。
割と無条件で自分を誇るのがヒップホップのスタイルだが、目に見えて練習量が分かるところがK-POPのボースティングの面白いところ。こんな歌唱力があって、こんなダンスが出来るんだったら、そりゃWACKな奴らには一言二言ブチかましたくなるよね。
でも日本語版はダサすぎるだろ。
BTS『FAKE LOVE』
イキリ期を終え、ワールドスターへと成長し、めちゃめちゃ小綺麗になったBTS。
流麗なメロディとトラップ流行以降のラップスタイルが見事にミックスされた美しい楽曲になっている。
BTSは、「学校3部作」「青春3部作」「LOVE YOURSELFシリーズ」など、アルバム発売ごとにコンセプトを持たせ、詞世界はもちろん音楽性も大きく変化を繰り返しながら、自分たちの音楽を世の中に発信し続けている。
世界中のティーンのヒーローとなった彼らのような存在が、プレイリスト全盛の時代にアルバムというものを大事にし、分かりやすく音楽性を変化させていくことで、“アルバムで音楽を聴くということ”、そして“縦軸(発売順)で音楽を聴くということ”の面白さを若い世代に伝えてくれている。
これは、メインコンポーザーであるSUGAやリーダーのRMが、ヒップホップを愛するヒップホップヘッズであるという点に由来するのかもしれない。
ヒップホップは、その日そのタイミングの自分自身を歌にする音楽であり、ある瞬間のポートレートとしてアルバムというパッケージが存在する。楽曲の合間にスキットを挿入し、アルバムとしての世界観を高めていく。
現在のBTSの音楽性は、活動初期のヒップホップという枠を飛び出し、様々なジャンルを飲み込んで広がっているが、ヒップホップヘッズとして根底にある“アルバムというものに対する意識”が、ティーンの音楽体験を深めるような活動に繋がっているのだろう。
そんなことまで考えてしまう、変化を続けるBTSの名曲だ。
Red Velvet『Bad Boy』
厨二病なので、こういったゴシック路線の楽曲大好物です。
『Phycho』がRed Velvetとの出会いだったので、この路線こそ自分の中のRed Velvet像だっただけに、さかのぼって初期の楽曲を聴いていった時の衝撃はすごかった。「こんなのRed Velvetじゃない!」って思ったけど今は大好き。
BUCK-TICKとかThe Cureみたいな男性のゴシックもカッコいいけど、やっぱ女性の方がハマる感じがあるのはなんでだろう。グリム童話とか魔女とかゴスロリのイメージなのか。女性が持つ儚さとか美しさからなのか。
いずれにせよ“死”のイメージは女性の方が似合うと個人的には思う。だからヴィジュアル系は、女性的な扮装をしたんだろう。
そしてRed Velvetは、ゴシック路線がとても良く似合う。センターのアイリーンが持つ雰囲気に寄るところが大きいのかな。あとはジョイとウェンディの魔女的ルックスか。
トラップみたいに倍でノリたくなる浮遊感のあるトラック。蠱惑的なハミングが曲の世界へ誘う。しっかり身体は揺れるダンスミュージックなのに、ダークな雰囲気を崩さない絶妙な音選びとビート選び。
サビのトラックでは、集中して聴かないと分からないような多様な音がSE的に使われていて、アレンジャーのこだわりが光る。
あぁなんかもう彼女たちに人生めちゃくちゃにされたい。そんな気分になってくる楽曲だ。
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