出典:Rocket Punch|ファーストシングル『Ring Ring』|今ならオンライン限定15%オフ|先着特典ポスター&スペシャルフォトカード(6枚セット)付き
邦楽、洋楽、K-POP、はたまたロック、ヒップホップ、メタル、アイドル関係なく、「おっ!」っと思ったり、「ん?」と思ったりした新曲についてゆる~く感想を。
Rocket Punch『Ring Ring』
元AKB48の“メッシ”こと高橋朱里擁するK-POPアイドルグループ・Rocket Panchの新曲。
隠す気もなくどう考えてもThe Weeknd『Blinding Light』を意識したレトロ感漂うシンセフレーズが印象的な楽曲だ。
“一周回って新しい”ということで、世界的なレトロ/オールディーズブームの波が押し寄せる中、海外トレンドを敏感にキャッチし、独自解釈をミックスして新しい音楽を作っているK-POPにおいても、レトロ回帰の流れが来ている。
例えば、TWICE『I Can’t Stop Me』はゴリゴリのシンセポップだったし、J.Y. Parkとソンミとデュエットソング『When We Disco』やBTS『Dynamite』だって往年のディスコミュージックだ。
この流れの中で「よっしゃ!いっちょ噛みしたろう」的な感じで制作されたであろう本楽曲。個人的には、もう少し自分たちのオリジナリティを見つめ直した上で、別ジャンルの楽曲にしたほうが時期的に良かったのではないかなーと思う。
というのもRocket Panchは近日、日本デビューをすることになった。不運にも日本人メンバーの高橋朱里は、体調不良のためしばらく活動休止ということだが、彼女たちにとって一つの大きな転機となるタイミングだ。
注目が集まること必至のこのタイミングで、あまりオリジナリティを感じない楽曲となると「う~ん」という感想になってしまう。もちろん、本楽曲を期に大ブレイク!という可能性だってあるが、現時点でその様子は確認できていない。
さて、日本デビュー。どうなるのか。注目注目。
TRI.BE『RUB-A-DUN』
T-ARAやMOMOLANDの楽曲制作で著名な人気プロデューサー・新沙洞の虎がサウンドプロデュースを手掛けるということで、デビュー前から話題だったTRI.BE(トライビー)。アメリカのメジャーレーベルとの提携も決まり、スター街道まっしぐらという感じだ。
デビュー曲の『DOOM DOOM TA』と同じく、グループ名に合わせてトライバルなリズム、音色が印象的だ。サビの代わりにドロップを持ってくる楽曲構成はK-POP界で腐るほどあるけど、トライバルなアレンジは意外と少なかったので、グループのオリジナリティになっている。
一方で同ジャンルの楽曲の頂点には、BLACKPINK『BOOMBAYAH』という高い高い壁が立ちふさがっているので、ぜひ世界中を炎の周りで、腰にしゃれこうべをぶら下げながら踊らせるような部族的・呪術的楽曲を量産してほしい。
このトライバルな雰囲気を作り出しているのは、「ズンッチャズンチャ」というリズムパターンと笛の音色だが、それぞれの単一の楽器ではなく、様々な楽器を使っていることで、楽曲全体の音像を鮮やかにしているし、鮮やかさがまたトライバル感を作り出している。
さすがは敏腕プロデューサーといった手腕だ。まずはファーストアルバムまで、この路線を極めてほしいところ。
実は日本人メンバーもいるグループということで、そのおかげかYouTube公式動画に日本語字幕があるのがかなり嬉しい。楽曲はもちろん、メンバーと戯れる姿もアイドルの魅力なので存分に楽しませていただきたい。ふふふ。
Green Day『pollyanna』
リリックビデオで一時期すごい流行ったけど、まだ流行ってるのかな。
なんてことは置いといて、世界NO.1パンクロックバンドの新曲が届いた。『Pollyanna』は“極端に楽観的な人”を意味する言葉らしく、ポジティブに未来へ進んでいこうとする楽観的な歌詞になっている。明らかにコロナ禍を意識した楽曲だ。
『Dookie』のような若さも、『American Idiot』のような怒りもない。でも、人生の酸いも甘いも経験した50歳間近の男が歌う<Everything’s Gonna Be Alight(すべて上手くいくさ)>の重さと温かさには、30年以上ロックバンドを続けてきた人間にしか出せない強さがある。
SEX PISTOLSに代表されるように刹那的な存在だったパンクバンドが、先人たちの功績やシーンの成熟によって長く続くようになった。同じ時代を駆け抜けたThe Offspringの新アルバムも最高だった。
そしてパンク/メロコアの血は現在へも受け継がれ、ラッパー出身のMachine Gun Kellyは、ヒップホップ全盛の2020年にメロコアアルバムを発表し、全米1位を獲得した。
ロックの逆襲が始まるんだ。
コレサワ『この恋はスクープされない』
楽曲のクオリティとかそういうのは抜きで、完全に個人的な趣味として、日常を綴ったような恋愛ソングって死ぬほど苦手な分野なんだけど、<この恋はスクープされない>というパンチラインにはやられた。現時点の今年NO.1フレーズ。
くだらないスキャンダルが蔓延る令和の世の中で、スクープなんてされない、誰にも邪魔されない私達だけの恋なんだという高らかな宣言には、胸を熱くさせる何かがある。
一方で、切なげに、悲しげに響く歌声からは、「この恋をスクープされたい」という歌詞とは真逆の想いも感じ取ってしまうのは気のせいだろうか。
決して短くはなさそうな二人の関係の中で、それでもこの恋に自信を持てない主人公の「私達の恋を知ってほしい」という想いを感じてしまうのだ。
多分、関ジャムの年末企画「プロが選ぶ今年の10曲」的なやつの、いしわたり淳治先生のセレクトに入ります。予言です。
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